マンション管理人になるには?
マンション管理になるには、いくつかの道筋があります。一般的に「マンション管理」という言葉は、マンションの維持・管理に関わる様々な業務を指しますが、大きく分けて「マンション管理人」と「マンション管理士」という2つの立場があります。
マンション管理人とは?

マンション管理人とは、マンションに常駐または巡回し、居住者のサポートや建物の維持・管理を行う仕事です。具体的な業務内容は、受付業務、清掃、設備の点検、居住者からの問い合わせ対応、管理会社への報告連絡など多岐にわたります。マンション管理人になるために必須の資格はありません。
しかし、以下の資格を持っていると就職や転職に有利になることがあります。
・マンション管理士(国家資格)
・管理業務主任者(国家資格)
・マンション管理員検定
・防災センター要員
・認知症サポーター
マンション管理人の就職先としては、マンション管理会社に就職するのが一般的で、管理会社は管理組合と契約を結び、管理人を派遣します。求人サイトやハローワークなどで探すことができます。また、マンションのオーナーや管理組合に直接雇用されるケースもあります。
マンション管理士とは?
マンション管理士とは、マンションの管理運営に関する専門的な知識を持つ国家資格者であり、主にマンション管理組合の運営や維持管理について、相談・助言・指導などのコンサルティング業務を行います。
マンション管理士になるには、国家試験に合格し、マンション管理士として登録する必要があります。
マンション管理士試験について
・受験資格
年齢、学歴、実務経験などの制限はなく、誰でも受験できます。
・試験内容
マンションの管理に関する法令・実務、管理組合の運営、建物の構造・設備、マンション管理適正化法など、幅広い知識が問われます。
・試験日程
年に1回、例年11月の最終日曜日に実施されます。
・試験地
札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市およびこれらの周辺地域
・受験手数料
9,400円
・申込期間
郵送による申込みは例年8月1日から8月30日まで(当日消印有効)、インターネットによる申込みは例年8月1日から9月30日までです。
・合格発表
例年1月上旬に、公益財団法人マンション管理センターのホームページで合格者の受験番号が掲載されるとともに、合格者には合否通知書が送付されます。
・試験実施機関
公益財団法人マンション管理センター (※参考:https://www.mankan.org/)
マンション管理士試験の難易度は高く、合格率は例年10%程度ですが、しっかりと対策をすれば合格は可能です。
マンション管理士のキャリアパス
マンション管理士の資格取得後は、マンション管理会社、建設会社、不動産会社などに勤務するほか、経験を積んで独立・開業する道もあります。
独立開業には、行政書士や宅地建物取引士などの他の資格と合わせて活動するケースが多いようです。
マンション管理士と管理業務主任者の違い
どちらもマンション管理に関する国家資格であり、試験範囲も重複する部分が多いため、ダブルライセンスを目指す人も多くいます。管理業務主任者は、マンション管理会社に設置が義務付けられている資格であるため、就職に有利になる場合があります。
ご自身の目指す働き方やキャリアプランに合わせて、どちらの道に進むか、または両方の資格取得を目指すかを検討すると良いでしょう。
実際にマンション管理人として働くには

マンション管理人として実際に働くには、求人サイトの利用がおすすめです。
マンション管理人の求人は、一般的な求人サイトや不動産業界に特化したサイトで掲載されています。例えば、IndeeやリクナビNEXT**などの総合求人サイトでは幅広い求人を探せますが、不動産業界に特化したサイトではより専門的な情報が得られます。
求人サイトによって、掲載されている情報の詳細度が異なります。以下の点を確認しましょう。
〇勤務形態
常駐型・巡回型・日勤型など
〇給与・待遇
時給制か月給制か
福利厚生の有無
〇業務内容
清掃、受付業務、設備管理等
〇応募条件
未経験可か資格が必要か
なお、マンション管理を専門に行っている不動産会社の公式サイトで求人情報を探すのも一つの方法です。例えば、三井不動産レジデンシャルサービス株式会社などの企業は、マンション管理員の求人を直接募集しています。
まとめ

いかがだったでしょうか?
マンション管理人の仕事は景気の影響を受けにくく、安定した雇用が期待できます。特に大手の不動産管理会社に勤務する場合、福利厚生が充実していることも多いです。仕事の負担が比較的軽い為、肉体的な負担が比較的少なく、シニア層にも人気があります。定年後の再就職先としても選ばれることが多いです。
マンション管理人の仕事は、住民の安心・快適な生活を支える重要な役割を担っており、やりがいのある職業です。興味があれば、求人情報をチェックしてみてください。